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骨粗しょう症

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症

何らかの原因で骨の強度(骨密度)が低下することで、骨がもろくなる、あるいは骨折がしやすい状態になっていると骨粗しょう症と診断されます。

骨粗しょう症の原因は大きく分けて原発性骨粗しょう症と続発性骨粗しょう症の二つがあり、全骨粗しょう症患者の約9割が原発性と言われています。
原発性骨粗しょう症には、閉経を起因として発症する閉経後骨粗しょう症、高齢者(65歳以上)にみられる老人性骨粗しょう症が含まれ、それらの患者さまが大部分を占めます。
一方、続発性骨粗しょう症の患者さまは、特定の病気(内分泌疾患(副甲状腺機能亢進症 など)、関節リウマチ、糖尿病をはじめとする生活習慣病 など)やステロイド薬を長期服用するといったことなどが起因となって発症するタイプです。

以前よりも身長が低くなった、背中や腰が曲がった気がする、あるいは背中や腰に痛みを感じるという場合は、骨粗しょう症が疑われますので一度ご受診ください。症状がさらに進行すると、何かの拍子につまずくなどして手首などをついた際に骨の変形や骨折が起き、店頭による骨折が原因で寝たきりになる方も少なくありません。

閉経後骨粗しょう症の発症メカニズム

ちなみに全骨粗しょう症患者さまのうち女性の割合は約8割とされ、その原因のほとんどが閉経後の女性ホルモン低下によるものと言われています。その発症メカニズムですが、女性は閉経を迎える(多くの女性は更年期と呼ばれる45~55歳の時期)とエストロゲン(女性ホルモン)が著しく減少するようになります。このエストロゲンには、骨の新陳代謝に対して骨吸収のスピードを緩める効果があるとされる成分が含まれています。したがって、これが減少すると骨吸収のスピードは速まっていき、骨形成が追いつかなくなっていくのです。そして骨はまるで鬆(す)が入ったようなスカスカの状態となっていき、もろくなっていくのです。そのため、女性につきましては更年期に差し掛かる40歳を過ぎた頃から定期的に骨粗しょう症の検査を受けられることをお勧めします。

骨密度検査(腰椎、大腿骨DEXA法)

骨密度測定装置

当クリニックでは、骨粗しょう症の検査として腰椎・大腿骨DEXA法を用いた骨密度検査を行っています。
ご自身の骨密度を数値として知ることはとても重要です。当クリニックでは精密に測定が可能な機器を揃えました。保険適応となっており気軽に検査を受けていただけます。

治療に関して

治療の目的は骨密度の減少を防ぐことですが、その対策は日頃の生活習慣を改善することで可能となります。それゆえ「骨の生活習慣病」とも骨粗しょう症は言われ、生活習慣病と同じように食事療法や運動療法が大切です。

なお検査の結果、骨粗しょう症と診断された場合は、薬物療法による治療がメインとなり、併せて生活習慣の改善も行っていきます。それぞれの治療法は次の通りです。

食事療法

食事療法

骨のリモデリングに必要とされるビタミンD・K、カルシウムやたんぱく質といった骨の主成分となる栄養素を積極的に摂取していき、バランスのとれた食生活を心がけていきます。

骨を壊す働きをする破骨細胞が骨を吸収していく一方で、骨をつくる働きをする骨芽細胞が、破骨細胞によって吸収された部分に新しい骨をつくる代謝作用

カルシウム 牛乳、チーズ、えんどう豆、小松菜、モロヘイヤ、干しえび、しらす、ひじき、わかさぎ、いわしの丸干し など
たんぱく質 肉類、魚類、卵、乳製品、大豆 など
ビタミンK 納豆、抹茶、パセリ、菜の花、しそ、しゅんぎく、おかひじき、小松菜、ほうれん草、モロヘイヤ、かいわれ大根、にら など
ビタミンD きくらげ、煮干し、干ししいたけ、アンコウの肝、しらす干し、いわしの丸干し、すじこ、鮭、うなぎの蒲焼き など

運動療法

体重の負荷をかける運動が骨を丈夫にするのに適しています。ただその強度は、骨に適度な負荷をかけるだけで充分です。具体的にはウォーキングのような軽度の運動(1回30分程度)で充分です。最も重要なのは無理をしない運動を長く継続させることです。

薬物療法

症状が進み、医師が必要と判断した場合には食事療法や運動療法と併せて薬物療法を行われます。使用される治療薬は、主に骨の破壊を抑制する薬(ビスフォスフォネート製剤やSERM:塩酸ラロキシフェンなど)、骨の材料を補う薬(カルシウム製剤や活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤など)などが用いられます。どんな薬を使用するか、いつから薬物療法を始めるのかは、それぞれの患者さまの年齢や症状の進行を加味して、医師が判断いたします。

経堂リハビリ整形外科

院長
尹 善弘(日本整形外科学会認定リハビリテーション医/日本整形外科学会認定スポーツ医)
診療内容
整形外科、リハビリテーション科、スポーツ整形外科、
ロコモティブシンドローム、骨粗しょう症、
予防接種、自費診療
住所
〒156-0052 
東京都世田谷区経堂2-14-10 オオゼキ経堂駅前店2階
最寄駅
小田急線 経堂駅徒歩2分

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